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薬剤師のライフスタイル
2024.10.04
正社員転職をめざす薬剤師のための好印象を与える自己PR術
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ライフスタイルの変化があったり、今後の働き方やキャリアアップを思案したり、誰にでも転職を考えるタイミングはやってきます。薬剤師は、資格さえあれば転職先がすぐ決まる時代が長く続いていました。しかし、有効求人倍率が年々低下の一途を辿るなど、薬剤師を取り巻く環境も大きく変化しています。
では、薬剤師が正社員として自分の希望する仕事に就くためにはどうしたらよいのでしょうか。転職の際に重要なポイントになるのが、履歴書や職務経歴書などの提出書類と面接です。なかでも、面接で好印象を残すことができないと採用されるのは難しいでしょう。ここでは希望の会社に採用されるため、好印象を与えることができる自己PR術を解説します。
目次
自己PRとは何か?
転職活動の場合、職務経歴書に記載することが多いでしょう。転職者は新卒ではなく、何らかの実務経験がある前提なので、実際の業務内容、経験の中から具体的なエピソードとともに「自分がどのような人間であるか」「どのような能力があるか」などを伝えます。面接で好印象を残すためには、提出書類を作成しながら効果的な自己PRを組み立て、その内容を元に面接に臨みましょう。
短い面接時間の中で、どのように働いてくれるのか、どのような人物なのか、適性や人柄を判断されることになります。特に中途採用では即戦力になることを期待されるため、簡潔でわかりやすく具体的なエピソードを用意し、採用担当者が自分の働いている姿をイメージしやすいように努めましょう。
採用担当者が見るポイントは?
企業にとって正社員の採用活動はコストも労力も大きいものです。せっかくなら自社で長く活躍してくれる人を採用したいと考えるのはどの企業も共通しています。では、採用担当者は応募者の自己PRから何を知ろうとしているのでしょうか。
・職場への貢献
資格取得からスタートする薬剤師のキャリアですが、その後経験した仕事内容、業種、置かれた環境や立場などにより能力やスキル、得意・不得意などが大幅に違ってきます。募集企業には「このポジションで働いてくれる人」という想定がありますので、そのポジションの仕事ができる人材なのかということを見極めようとしています。
また、企業のめざす方向性と応募者のめざす薬剤師像が合わないと、採用してもすぐに辞めてしまうと思われ敬遠されがちです。スタッフを取りまとめるような立場をめざしてほしい企業に対して「マネジメントはあまりやりたくない」と取られるような発言をしたり、かかりつけ薬剤師になることを推奨している企業で「私にはかかりつけ薬剤師は荷が重い」というような発言をしたりすると、採用されるのは難しくなるでしょう。
ミスマッチを防ぐためにも、まずは企業について研究して業務内容や求めている人材をきちんと把握することが大切です。
・職場への適性
能力は十分にあっても職場の雰囲気に合わない人材を採用すると、採用者がすぐに辞めてしまったり、さらには現在働いているスタッフにも悪影響を与えたりすることがあります。そのため、採用担当者は職場の雰囲気に合うか、一緒に働いていきたいと思えるか、応募者の人柄を見極めようとします。
最低限のコミュニケーション能力に加え、どんな個性があるのか、普段の自分がどのような人物であるのか、的確に伝えることができると良いでしょう。
自己PRのまとめかた
では、効果的な自己PRを作るにはどのようにまとめたら良いのでしょうか。
・準備
好印象を与える自己PRのためには2つの準備が必要です。
①自己分析
今までの職歴や経験の中から強みや弱みを見つけましょう。また、職場の中で自分はどんな存在であったのかを振り返ることも役に立ちます。それぞれ具体的なエピソードを書き出すと客観的に見ることができますし、自己PRをまとめる際にも有用です。エピソードは、成果や期間、件数などの数字を併せて書き出すことが必須です。弱みや足りないスキルに関しては、どんなことをしたら改善したり補ったりできるのか解決策を考えておくと良いでしょう。
過去について書き出したら、未来についても書いてみましょう。自分の目標や薬剤師の資格を活かした将来像を具体化することで、めざす姿が明らかになります。将来像がきちんと認識できると、転職活動がスムーズになり、「なぜこの会社で働きたいか」を伝える際にも役立つでしょう。
②企業研究
転職活動において、応募先企業についての研究は不可欠です。業種・業態、募集している仕事内容、求める人物像、企業の今後の展望などを確認するのが第一歩です。公式ホームページや企業が公式に発表している広報資料、経営者のインタビュー記事などにも目を通しておくとよいでしょう。
企業の情報を把握した上で自分の強みや経験との共通点を探し、「自分はその企業が求めている人材である」と判断してもらえるように自己PRをまとめます。企業にとっても自分にとってもWin-Winの関係であることをアピールしましょう。企業の方向性や求める人物像と自分がかけ離れている場合は、どんなに素晴らしい知識や経験を持っていても採用されることは少ないでしょう。
・まとめかたのポイント
自己PRは、以下のように構成すると伝わりやすくなります。
①アピールポイントを伝える
強み、スキル、経験、長所などのなかから一番伝えたいことを端的に伝えます。
②具体的なエピソードで根拠を伝える
アピールポイントの根拠を具体的なエピソードを元に伝えます。数字なども織り込み、職場にどのように貢献したのか伝えると良いでしょう。
③そのアピールポイントがどのように活かせるのか伝える
最初に伝えたアピールポイントを活かし、応募先企業でどのように活躍できるのか、どのように貢献できるのか、採用担当者がイメージしやすいように具体的に伝えましょう。
①〜③までの流れで伝えると、よりよい自己PRになります。自分の功績をただ伝えるだけ、応募先企業でこんなふうに働きたいと伝えるだけでは、この人を採用したいとは思われません。
こんな能力のある人がこんなふうに働いてくれたらいいだろうな、と想像してもらえるようにしましょう。
・業種別のポイント
薬剤師といっても、業種・業態によって仕事内容や企業の方向性は大きく違います。志望する業種に合わせた自己PRをベースに、その企業ならではの情報も入れると効果的でしょう。
<調剤薬局>
調剤薬局は患者様と接する仕事がメインであり、薬剤師同士で連携をとって業務を行うことも多く、コミュニケーション力と対応力が一番求められるといってもいいでしょう。もともと地域に根付いている調剤薬局は多くありますが、厚生労働省が掲げた「患者のための薬局ビジョン」により、対人業務へのシフトが加速しています。
かかりつけ薬局やかかりつけ薬剤師として地域医療に貢献することが求められているため、「この地域に根差し、長く貢献して行きたい」「患者様のニーズを汲み取る力がある」などのアピールは効果的でしょう。
また、AIをはじめとするICTの導入も進んでいますので、IT系に強いことはアピールポイントになります。
<ドラッグストア>
ドラッグストアの場合、調剤や薬の販売だけでなく幅広い業務に対応できること、どんな業務にも積極的に取り組む姿勢があることを伝えると良いでしょう。ドラッグストアではOTC医薬品のほかさまざまな商品を販売しているため幅広い知識が必要になります。
ドラッグストアで働くためにOTC医薬品などについて勉強している場合はそれもアピールポイントとして活用しましょう。売上を増やして企業に貢献できるスキルや、数字を見て判断するような経営的な経験があることも強みになります。
<病院>
病院薬剤師は、医師や看護師などさまざまな職種のスタッフと共にチーム医療の一員として働きます。チームの一員として働いた経験や協調性の高さはアピールポイントになるでしょう。
病院ではほかの職場では扱えない薬剤などを使用したり、治験業務をしたり、救急救命業務を担当したりと、専門性の高い仕事に関わることができます。
最先端の医療に関わるため、専門性の高い知識の取得や継続的な勉強は必須です。専門知識の取得やスキルアップに対して、前向きかつ積極的な姿勢を伝えましょう。その病院で行える業務や取得できる資格と自分がめざす専門性が同じであることを強くアピールしたいところです。
<製薬会社など企業>
製薬会社での薬剤師の仕事として、医師や薬剤師に医薬品のPRを行うMR、研究職、管理薬剤師、治験コーディネーターなどの職種があります。どの仕事をとっても、高い専門性に加えて最新の知識が必須となるため、学びに対する意欲は伝えたいところです。
また、企業の一員として社会貢献をめざせることもポイントになるでしょう。一般企業のため、年齢やキャリアに応じたビジネススキルを身につけていることが求められます。
自己PR作成の注意点
自己PRを作成する際に注意しなければいけない点を紹介しますので、参考にしてください。
・使い回しをしない
転職活動中は複数の企業に応募するのが当たり前です。しかし、ほぼ同じタイミングだからと同じ自己PRを使い回すのはやめましょう。一見同じように見えても、企業研究をすれば、企業の求める人物像や仕事内容の違いが見えてきます。
どの会社でも通用するような自己PRでは、本気で転職活動をしているようには感じてもらえません。どんな求人でも、募集する企業に合わせた内容にするようにしましょう。
・志望動機と混同しない
転職活動の準備を始めると混乱する人が多いポイントです。志望動機は「その企業で働きたい理由」、自己PRは「自分のスキルや経験からその企業でどのように活躍できるか」です。同じ内容の繰り返しにならないように気をつけましょう。
・具体的に伝える
「努力した」「成果をあげた」などと記載しても採用担当者には伝わりません。どんなことを行ったのか、どのような成果が上がったのか、数字を使用して具体的に伝えましょう。具体性のない自己PRでは信憑性に欠けると判断されてしまいます。
・過剰にしない
何が何でもアピールしたいからと、過剰に演出するのはやめましょう。明確な根拠を書かずに「自分の力で成し遂げた」など自分の功績を過剰にアピールすると、自己中心的な印象を与えます。
・簡潔にまとめる
あれもこれも伝えたい気持ちはわかりますが、伝えたい内容に優先順位をつけましょう。たくさんのエピソードを羅列すると一番伝えたいことが印象に残りません。
また、一つひとつが長すぎる場合、何を伝えたいのかわからなくなってしまうので簡潔にまとめましょう。
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